空組レター「最年長記録よ!」ダックスのミーちゃん1

ダックス女子のミーちゃん

13歳でクッシング症候群を発症。15歳8カ月で旅立つ。

通常は、発症してから2年位で亡くなる事が多い病気。

食いしん坊さんだったが、治療と共に食事制限もあった。

覚悟はしていたものの、元気にオヤツを食べ、トイレをして・・・

イキんで、そのまま旅立つ(心臓発作と推測)

まさかのトイレで逝くのって、あり??本犬、逝った自覚ある??

と、飼い主さんが急逝のショック真っ只中での、コミュニケーション開始


旅立った翌日だったので、やや不安視ながら「ミーちゃん?」と呼んでみると、

<はーい!やったわ、やったわー!!15歳よー!最年長記録よー!

 もう、15歳と書いた旗を持って走りたいくらいよーー!!

 お母さん、私は今は元気よ!心配しないで。

 1番元気だった2.3歳の頃の元気な私を思い出して。

 やったわー!15歳よぉー!!最年長よぉおおー!!>

と、私の頭の中で、スキップして走り回るミーちゃん(ハイ.テン.ション!)


あの~、飼い主さんは悲しみの真っただ中なんですけどー・・・。

答えるミーちゃん、絶好調ではしゃいでいるんですが(^_^;)

ミーちゃんの言う通り、明るい声で話す伝えづらさよ・・。


ミーちゃんの言う最年長記録とは??と飼い主さんに聞いた所、

クッシング症候群を患って、2年以上超えたコは稀だと思われるとのこと。

この事かと、ミーちゃんに確認してみる。

<そうよー。私のミッションは、病気になっても15歳まで生きる事。

 家の中を明るくする事。お父さんのお手伝いをする事の3つ。

 全クリよ、全クリ!やったわー。全クリアできたわぁ~♪

日本で1番・・は自信ないけど、県内では絶対に最長記録だと思うわっ。>


悲しむ飼い主さんを置き去りに全クリ達成~!!とはしゃぎまくるミーちゃん。

この悲しみを、どこに持っていけばいいのか・・・・(遠い目)


治療の為、食いしん坊のミーちゃんに食事制限を課した事を謝る飼い主さん。

「ごはん、美味しくなかったでしょ?辛い思いをさせて、ごめんね。」


<何を言ってるの? そりゃ最初はごはんが変わって、

 ガァーーーーーーーーンン!!と、ショックだったわよ。

 でもね、お母さんが毎日、ミーちゃんの病気が治りますように。元気になれって

 気持ちを込めてくれたご飯よ?

 お母さんがくれたご飯はぜーーんぶ!美味しかったわ。

 お母さん、どうもありがとう。


 犬の飼い主さんに知って欲しいわ。

 犬は、飼い主さんの愛情は、パワーになるのよ。

 よく聞くでしょ?フードのお皿からだと食べないけど、

 飼い主さんが手から食べさせると食べるって話。

 どんなにマズイご飯でも、飼い主さんの愛情がのっかると、美味しくなるのよ。

 大好きだよっていう愛情のふりかけのかかったご飯は、

 犬を元気にしてくれるのよ。


 食事制限も治療も、全然辛くなかったわ。

 お母さんの愛情のお陰で、15歳8カ月まで生きられたのよ。

 謝る事なんか、1つもない!

 私はこっちで、15歳まで生きたのよー!!って、自慢しまくってる。

 だからお母さんも、私の15歳を自慢して。

 私の最年長記録を、誇りに思って。

 お母さん、大好きよ。>


ミーちゃん、ありがとう。

飼い主さんも、元気出てきたよ(*^_^*)     続く。

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