カワセミセナの大冒険

サファイア

カワセミセナの大冒険

カワセミセナの大冒険  第1話 旅の始まり

郵便鳥「セナさんに郵便でーす。」

あるところにセナというカワセミがいました。

最近、その父親が帰って来ないので、しんぱいしていました。

郵便には洞窟に閉じ込められているから助けて欲しい、と言う旨の手紙が入っていました。

次の朝、セナは友達の、ヤマセミのシュウ、アカショウビンのイアと一緒にはじめての冒険を開始しました。しばらく進んで行くと、大きな森に出ました。

イア「ここで昼ご飯にしようよ。」

セナ「そうだね!木の実でも拾って来ようよ。」

シュウ「食料探しだ!」

10分後、沢山の木の実が集まりました。

そして、昼ご飯を終えると、3人は相談をはじめました。

シュウ「お父さんの場所はわかるの?」

セナ「ううん。分からない。だけど、父さんは洞窟にいるらしい。」

イア「その他の手がかりは?」

セナ「ない」

シュウ「となると、カモメやアホウドリに聞くしかないな。」

イア「それじゃ、海まで行こうか。」

しかし、このたびはそう簡単にいくものではありません

でした。シュウが人間につかまってしまったのです。

セナ「まてえ~」

イア「もう飛べない~」

セナ「イア!」

「ここで待ってて。すぐに戻って来るから。」

「そこの人間まてえ~」

人間「なんだ、カワセミか。こんな奴なんかこうしてやらあ。」

人間はセナに向かってこぶしをふりました。

セナ「おっとあぶない。こいつなんか、くちばしつつきの刑だ。」

人間「いたたたた。カワセミのくせに!あたた。」

人間はこう言い残して、帰っていきました。セナはすぐに、シュウに視線をもどしました。

シュウ「あたた。人間め。」

セナ「シュウ、大丈夫?」

シュウ「うん。大丈夫。イアは?」

セナ「向こうでまってる。早く行こう。」

         * * *

セナ「おーい。イアー。」

イア「シュウは大丈夫?」

セナ「大丈夫。ここにいるよ。シュウ!」

イア「シュウ!」

シュウ「イア!」

イア「大丈夫だった?」

シュウ「うん。大丈夫。羽をちょっとばかり取られたけどね。」

イア「よかったー。驚かさないでよねー。」

シュウ「ごめんごめん。」

セナ「それじゃ今度こそ海に行こう。」

イア「そうだね!すぐいこう!」

         * * *

そして、3人は無事に海に着きました。今までのことをすべてカモメに話すと、

カモメ「たしか水中洞窟だった気がするなあ。でも俺、水ん中入ったことねえから、鵜に聞くのがいいだろ。よし、そうときまりゃあ俺が連れて来てやーらあ。ここでまってろ。」

数分後、カモメが鵜を連れて、戻ってきました。

セナ「あ、ありがとうございます。」

カモメ「礼はいらねえ。それより、鵜と話があるんじゃねえのか。そのために連れて来たんだぜ。」

セナ「そうでしたそうでした。早速ですが、お話を聞いていただけますでしょうか。」

そして、セナはさっきカモメに話したように、今までのことを全て話ました。鵜「うーん。そういう水中洞窟はあっちに54海里くらい先にあったよ。」

イア「54海里というと、1海里1852mだから・・・・・・・・ほぼ100㎞!」

シュウ「そんなにとおいのー。面倒くさーい。」(ゴゴゴゴゴゴゴ)

セナ「なに考えとんじゃーー」(怒)

イア(セナ怒るとめっちゃ恐ひー)

鵜「カワセミ恐るべし。」・・・・・・・・その後2人が収まると、5人は、集会(相談のことです。)をはじめました。

イア「寝泊まりできそうな陸地はありますか?」

カモメ「ない。」

鵜「君たちは泳げる?それが無理なら長距離飛行は?」 

セナ「できません。」

イア「色々と問題があるよ。食料問題とかね。」

シュウ「自分で島を作れたらなー。」

イア「それだよ!!」

セナ「急にどうしたの?」

イア「人間みたいにいかだをつくるんだよ!木を組んで。」

カモメ「だけどよ、俺たちゃそんなおもてえ木もてねえよ。」

セナ「他の生き物にも手伝ってもらえばいい。」

シュウ「それじゃ早速つくるぞー!」

全員「おーー!」

彼女らの冒険は、まだ始まったばかりです。


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