どうせ助けなんて
ふらふらする頭。覚束無い足元。やけに騒がしく聞こえる周りの声。うるさい。助けて。誰か僕に気付いて。もう無理だよ。そうやってぐるぐる、希望の言葉のみ能内に渦巻かせる。どうせ誰も分からないなんて、とうに理解しているのに。うるさいのは自分と気持ちを押し込めて、伸ばしかけの前髪に隠した。
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