甘い恋は訪れない

 ──からん、ころん。

 瓶を振れば、お星様の形をした甘い砂糖が、「僕はここにいるよ」と言わんばかりに可愛らしい音を立てて返事をする。

「私もこんな風に、可愛らしかったら」

 そしたら彼に好いてもらえたかな。

 お菓子と私を比べるなんて、馬鹿馬鹿しいかもしれないけれど。

「好かれたかったな」

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