遠い記憶

 君は、あの頃のことを覚えているのかな。私と君の二人で過ごした日の、綺麗な夜空のことも。

 もう随分も前のことだから覚えてないかもしれない。私がおかしいのかな。

 ……もういない君の記憶を辿ろうとしたって、意味無いか。

 私がただこっそり覚えていれば、それで良いや。二人だけの秘密だから。

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