お題47、割れたカーブミラー

とある男性の話なんですが、その方のご近所に十字路があって、そこにカーブミラーがあったんですね。まあ、だいたいありますけど。


その男性がある日、そのカーブミラーにヒビが入ってる事に気がついた。

その時は気にせずにいたんですが、次の日、カーブミラーの下に石が転がっていて、カーブミラーが割れてしまっていたんですね。

うわぁ、やばいやつがいるなぁ。近所にいるのかなぁ、嫌だなぁって地面の石を見てたんですね。

そしたら、コツンコロコロって地面の石の上に小さな石が降ってきた。

え?と思って顔をあげると、割れたカーブミラーの空洞から石がひょいっとまるで投げ入れてるように出てきてた。

うわわわ、何だって凝視するとまだ残ってるカーブミラーの所に男が一人映ってるんです。

その男が野球のボール投げのようなポーズを取って、こちらに何か投げる度に石が出てくる。

カーブミラーはその間、どんどんばきばきぱりぱり割れてくんですね。

で、人が通れそうなぐらいの大きさになった時、その男、近づいてきたんですよ。カーブミラーに。

男性は怖くなって、もう後ろを振り返らずにその場から逃げたようです。

カーブミラーの中にいたという男性が何を目的としていたのか…それは不明のままです。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る