百物語

お題６、廃墟

6廃墟

先程ね、心霊スポットで廃墟の一軒家のお話ありましたけど（お題５の事）、廃墟のお話を一つしたいと思います。

最近よく、廃墟、みたいな遊園地とか廃墟みたいなショッピングモールとか、もう古くなってボロボロな建物とか人がなかなか来ない大型施設をこんな廃墟がある！？みたいなサムネでその建物の紹介する動画が結構人気なのかyoutubeで多くあるんですね。

今からするのも、廃墟と言われてるだけでまだ経営しているお店のお話になります。

女性の方でMさんという方から伺った話になります。

Mさんウィンドウショッピングが趣味なんですけど、

普段は表参道とかそっちの大きな買い物しやすい、お店に寄りやすいお店が並んでいる場所に休日とかよく出かけていたんですね。

ある時、いつも通りいつもの買い物するエリアで何かいいのないかな？新作ないかなってお店を見ていたんですって

そこで自分の記憶の限りでは、初めて見るお店を見つけたんです。

あれ、こんなお店あったけ？

まぁ、突然お店が建っているわけないので、前からあったんですね。ただ、Mさんは今まで気づかなかった。

あれーと思いながらもお店の外観を見ると扉は開けてはあるんですけど、人の気配がしない。

汚いわけではないんだけど、まるで廃墟のようにに感じたらしいんですね。

ただ、好奇心が勝ってMさん入ってみた。

入ると「いらっしゃいませー」って店員さんが挨拶してくれて、お店はバッグや革製品を売ってる店だった。外からじゃ感じなかったけど、普通に店内も明るいし、なんで気づかなかったのかなって思ったらしいんですけど、すぐにあ、これのせいかなって思った。

自分のすぐ背後に何かいる気配が猛烈にしたんですって。

店員さんは一人だけいたんですけど、品物の検品をしているのかレジの方で段ボールに入ってる商品をチェックしていて、自分の後ろにいるのはまず店員さんじゃない。

振り返ってもだれもいない。

その気配というのが、まるで怒っているようだったっていうんですね

恐怖を感じたMさんは急いでお店を出たんです。

その時感じたのが、まるで追い出されたみたいだったって。

Aさんその後、近くの親しくなっているお店の店員さんにそのお店の事聞いてみたんですよ。

そしたら、お店は続いてるんだけどお客さんがなかなか寄り付かないお店らしい、品物の質もいいし、店員さんだって知識のある人で変な人じゃないのに不思議なんだって。

それでＭさんが考えたのが、店員さんや物がいいから、きっと顧客は確保出来てるんだと思うんだ、でも、何かがお店を潰そうとして新規のお客さんは追い出しちゃってるんじゃないかな。

見た感じあの店、まだ荒らされてないだけの廃墟だったもんって。

Mさんから聞いた何かによって廃墟にさせられているお店のお話でした。