05 ちょっとだけ特別な朝
目が覚めてスマホの画面を見ると、卒業式の朝を示していた。真ん中に大きな吹き抜けがある校舎にいられるのも今日が最後。自分達が卒業だなんて信じられないぐらい、あっという間の三年間だった。
いつも通りの支度をし、前日に清書をした答辞をリュックに入れて家を出た。
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