第32話 セイリュウの夢《男のロマン


「なんで、私を守ったの」


泣き崩れている優は自分をかばったセイリュウ問いかける。


「泣くな優」  


「なんでそんな優しくするのセイリュウ、私が宇宙船に乗ってなんて言わなかれば、こんなことにはならなかったのに」


「こんな泣くしかないよ。だって、自分のせいで、友達が化物になるかもしれないんだよ。」


セイリュウは優に背を向けながら、優を慰めるように発言する。


「俺のことは気にするな優」


「今日、俺は復讐を終わらせ、」


「男のロマンの一つヒロインを守るができた。」


「自分の男のロマン叶えることができた。」


「化物になっても後悔は無い!」


セイリュウは宇宙船のハッチの出口を走り、宇宙船の外に出た。


「薬の効きいきたか」


「ぐるわぁーーーー」


セイリュウは薬の効果で、龍の姿に変わっていき、パワードスーツも外れ、青い電気が鱗が青に変わり、細長い龍の姿になった。


「私のせいだ。私が、私が」


「危ないわよ逃げるわよ」


泣き続ける優を連れて北沢響は船内の奥へ行った。


「拓哉くんも早く乗りなさい!」


「了解!」


北沢響の指示を聞き、ハッチが閉まっていく宇宙船れ、拓哉は全速力で船内に入った。


「間ににあった」


「(優たちは無事か)」


拓哉は息を切らしながら、宇宙船の中に入った。そこは宇宙船の廊下だった。


「優も教頭先生いますかー」


「こっちよー」


北沢響が廊下の左の方向から手を振っている。拓哉は北沢響のところへ行った。


「この部屋に入りなさい。あの子もいるわよ」


「わかりました。」


拓哉は北沢響の言うとおり、廊下の左方向にある部屋に入った。


「(狭い部屋に小さな窓、ベット2つにシャワールームが一つか、二人なら十分か)」 


「おい、優大丈夫か、大丈夫じゃないな。」


拓哉は部屋を観察し終えると部屋の左のベッドの上で体育座りで、顔を伏せている拓哉に話しかけた


「おい、優、愚痴でも、何でも聞くぞ。」


「愚痴を吐いた方が色々と落ち着くぞ」


拓哉は優の右横に体育座りをし、優の方へ、顔を向ける


「もう何をしたらいいかわからないよ」


「ロゼネラの為に復讐したら、見た目が化け物になるし。」  


「セイリュウ達を助けるために大声で危険を知らせたら、あんなことに、」


優は泣きながら、愚痴を吐いた。


「今は泣きたいだけ、俺の胸ならいくらでも貸す」


「うわぁーーー」

 

拓哉は優はそっと抱きしめた。優は拓哉の胸の泣きじゃくった。


「よしよし、泣きたいだけ、泣きつづけろ」


「うん?あれは」

 

「拓哉どうしたの?」


「え?何」


拓哉は優を手で押し倒した横にした。


「ぐべぁー」


「今度は何!」


窓ごと壊され、壊された所から出てくる龍の手で拓哉は壁に押しつけられた


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