第七章『第5種接近遭遇』
1、『最高軍事機密』
「こんにちは」 …
こ、これは夢か
…なんて美しい …天使だ。 この
「先日は私の不在中、七夕飾りをお手伝い戴いたそうで、ありがとうございました」 …と、また軽く会釈をくれた。
「いえ… とんでもない。」『
すると、彼女が俺の横に移動し、そっと桜の
な、何で? 鼓動が高鳴り、心臓の位置が
ま、まさか、
「
ああ、確かにあの時は必死だったからなあ。
「いや、それは逆に驚きました。 いつも通りにしてただけなのに…。」と、犯罪者がインタビューを受けた時のような受け答えをする。
「だから素敵なんですよ。」 …そう言った
「…本日のご要件は?」 わざと澄ました顔で聞いてくる彼女に、「…そうでした。 この前、短冊を戴いたので、飾って頂こうと思いまして…」と、彼女に短冊を渡す。
彼女は茶目っ気たっぷりに「拝見して、良いですか?」と聴く。 「もちろんどうぞ! ご
彼女が短冊を裏返す。 短冊には…
「アティロムのご発展と、皆様のご健康をお祈り申し上げます」 …の文字が。
彼女が俺の左腕をつつき、「また、お上手ですね!」と言ってくれた。 今、突かれた場所は絆創膏を貼って、例え親にも触らせないようにしよう。
「どこに結びます?」 …短冊が随所に結んであり、中々場所が無い。 二人並んで良さそうな所を探す。
…そうだ!今がチャンスだ!
「
「さあ…不在だったので…。」 しまった! 失言!! 「そ、そうでしたね。」
…結ぶ場所を探しながら、さり気なく
「
少し間をおいて彼女は恥ずかしそうに、こう言った…
「…ないしょ、です」
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