僕を温めて欲しい

 子供の頃は無敵むてきで夢は大きく可能性は無限大むげんだい

大空は広く出来ないことはない。


 スラム街で成長すればそれが現実じゃないとわかる

七歳の時、施設しせつあずけられた

母は服役ふくえきしてたけど毎週面会が許可された

あの施設にラジオを母は持って来た

それをもらったそして聴き続けた

逃げるように音楽を聴いた

そして今、辿たどり着けた、もし六歳の俺に会えれば伝えたい 


「こんな日々でも全ては過去となり、お前を助ける」


 もし六歳の俺に伝えられたら良いよな。

これから歌うのは子供の純粋じゅんすいさについてであり苦難くなんを歩む人生

大人になっても夢は子供のまま、今立っている場所はまだ

覚まして欲しくない夢の中だ、七歳の時母が言った


「友達は大切よ」


 七歳になった時いつも父がそうしたように曲を書いて

物語も作っただけど栄光は何故か退屈・・・

そこに君がいなかったから二十歳になった時

名が知らされたけど人生は孤独、目標だけを

見つめ続けた小さな声でもひびいたから

離れていてもきずなは続く

今じゃなくてもいつかまた会おう

もうすぐ俺達30曲が売れる世界をふらつきながら

子供が出来てもまだ夢の続き

曲を聴かせて物語を話す、ときどき昔の仲間に会えば

距離を置いた事を悪く思う

もうすぐ六十歳


「幸せになれ」


と父は六十一歳でこの世を去った

手紙を書くと喜んでくれた

そんな子供にお前もなれよもうすぐ六十歳世界は

冷めても僕を温めて欲しい。

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