遙奏多絵

 あの頃の君は眩しくて今でも思い出す青春の日々

色とりどりの風船に大きく息を吸い込んで楽しい今を

想いを込めて膨らます

 花を咲かせよう沢山の花を踏まれてもそれに負けない

大きな花よ咲け咲き乱れろ一つが咲けばついて行け

願いを込めて膨らます

 あの頃の僕は貧しくて今でも思い出す青春の日々

一人で誰も居ない深夜二時の駅まるで時間が止まっていた

真っ暗で街灯だけが光ってる見渡しても誰も居ない

自分が動く音だけが聞こえる

朝日が出る前に家に戻る、みんなが目覚める前に時間が動き出す前に

一人だけの世界を誰にも言いたくないからそこに何かを求めてた

一人だけの世界で初恋の気持ちを

愛を込めて膨らます


『風に乗れ高く遠くまで遙奏多絵はるかかなたえ忘れないで

沢山の想い沢山の願い沢山の愛何処でも何度でもいつまでも届くまで』


 やがて黒い煙が綺麗な青を濁してく少しずつ青春にもうすぐ

終わりを告げる一日が終わるのを切なくてあの駅にはもう行けない

これからは大人になる、もう今までみたいに親に甘える事は無い

時間に追われノルマに追われ結果を出さないといけない

大人は甘えられない自分で一人でやらないと認められない


 大人と認めてもらうため遙奏多絵はるかかなたえ飛ばした

想いを願いを愛を思い出すことが出来なくなる薄れていく・・・

想いが重いになり願いがネガティブになり愛がI(私)になっていた。


 あの頃の君は眩しくてあの頃の僕は貧しくてそれでも

毎日が楽しかった、もう戻れない青春は終わったのだから

それでも今でも誰かが新しい想いや願いや愛を込めて膨らませてる

大人になった自分に届く様に思い出せと青春をと


 黒い煙が綺麗な青を濁った心を新しい想いや願いや愛が

綺麗な青に戻れるようにと遙奏多絵はるかかなたの大人の

自分に届く様に膨らましている


『風に乗れ高く遠くまで遙奏多絵はるかかなた忘れないで

沢山の想い沢山の願い沢山の愛何処でも何度でもいつまでも届くまで』



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