瑪瑙のような朝焼けに
冬の気配を感じる青から朱色への重いグラデーション
雨の予報の前触れか 鈍色の雲がにじむような縞を描いて
ああ 今日の朝焼けは瑪瑙のようだ
眺めだけはよい病室で 何もできずに今年の秋を見送り
ただ変わらぬ痛みだけがここにある
痛みの理由とか とりあえずの薬とか
これからどうしようとか
瑣末なことがらは両手いっぱいほど抱えているのだけど
「あと6ヶ月は難しいかもしれません」
ひょっとしたら、私にとって最後の秋は、もう呆気なく終わってしまったのかもしれない。
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