猫夢番外

丸い猫

第1話 猫だから許された……!


C: 大変です!D!


D: どうした?ナビゲーターが慇懃無礼過ぎて、文句が来たか?


C: チュートリアルで・・・


D: チュートリアル?例のアレか?奴の気まぐれ・・・


C: 神話生物がテイムされました!


D: 何?随分と早いな。だが、ちゃんと弱体化も導入してあるだろう?


C: はい。いえ・・・でも・・・・


D: どいつがテイムされたんだ?


C: 例のあいつです


D: ん!?…此奴ってテイム可能だったか?


C: …だったみたいです。


D: 何があった?


C: 抱き着いて撫で撫でしていました。


D: なでなで…?そんな無礼を奴が許すはずないだろう?


C: このプレイヤー、猫獣人です…


D: なんだって!?くそっ、猫だから許されたのか!?奴は猫にだけは甘い!


C: これ、今後の展開に影響しませんか…?


D: いや、ちゃんと弱体化されてるし……


C: それれはそれで障りが…


D: 大丈夫だ。時がきたら解ける。


C: 一緒に冒険してレベルが上がったり…


D: 必要経験値が膨大だから大丈夫なはず…… 一応、このプレイヤーは要観察に入れといて。他のプレイヤーのプレーに著しく損害を与えそうなら調整も検討しよう。


C: はい。











―――――――――――――――――――――

猫だから許された。猫でなければ死んでいた。

猫でなかった場合の主人公は、最速の死を賜り、爆笑するナビさんによりおもちゃ認定されていた可能性も。

おもちゃさんのお仲間ルート。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る