え?

 そして時間が流れ、今日の授業が終わった。

「みんな、また明日!」

「おう、またな〜」

 別れの挨拶をして友達と別れる。

「さて、千尋を迎えに行こうかな。」

 お姉ちゃんは今日も生徒会の仕事があるだろうからね。

でも一応確認しに生徒会室には行っておこう。

今日の晩御飯は何作ろうかなぁ

 そう、我が神代家には朝食、昼食の当番はあるけど、夕食はお姉ちゃんが生徒会の仕事があるから基本僕が作ることにしている。

帰っている途中にショッピングモールに行って献立を考えるのは最初は大変だったけど今では退屈な授業の合間に献立について色々考えるのが日課になるぐらいには楽しい。


 千尋の教室、1-Eの教室の前で千尋が来るのを待つ。

 すると、千尋より先にある人が僕の所へとやってきた。

そう、常識人枠であることで僕に感動を与えた小春ちゃんである。

「お兄さん、さっきぶりですね。千尋ちゃんを待ってるんですか?」

「そうそう。今日の晩ご飯の買い物一緒に行こうと思ってね。」

「なるほど!お兄さんが今日は晩ご飯を作るんですね!」

どうやら千尋からうちのご飯担当は当番制であることを聞いていたらしい。

「にぃ...お待たせ......?」

 千尋が眠たそうなふらふらとした足取りでこちらへとやってきた。

「千尋...また授業で寝てたんでしょ?だめだよ!」

「別に聞かなくてもだいじょーぶ...教科書見れば分かるもん...」

「まったく...せっかく今日の晩ご飯は千尋作って欲しいものにしようと思ってたんだけど...考え直しかな...?」

「にぃ、明日からがんばる。」

「千尋ちゃん、それはやらない人のセリフだよ...」

「ショッピングモール行って何作るか考えよう...」

「それはだめ。」

「でも千尋ちゃんと授業聞いてなかったしねぇ...」

千尋が不満そうにこちらを睨んでいるけど僕の意志は変わらない。

すると何か閃いたらしく明るい顔で

「あ、いいこと思いついた。」

 そういって千尋はムフフと笑っている。

?何を思いついたんだろ?


「小春、今日私の家で晩ご飯食べて行こ?」

.......??


       「「え?」」


 この妹は急に何を言い出してるの?



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