魔女を求めて今日も彼らはやって来る。

第1話 プロローグ

　私の名前はエイシャ。歳は人間でいうと17歳位。女神と称される程の美人よ？自称が付くけれど。　

たまに家に訪れてくる人は私の事を魔女エキドナと呼ぶわ。私の曽祖母の名前なのよね。

何故エキドナと言われるのかは私の足に由来する。私は祖母と同じ腰から下が蛇なの。神話に出てくるエキドナは私の曽祖母。

人間からしたら化け物で怖いみたいなのよね。不死身とも言われている曽祖母は人間に姿を変えて今は世界中を気ままに旅しているらしいの。少し羨ましいわ。

　私はというと、魔力が膨大で人間達から棲家であるこの家にいて欲しいと言われているのよね。まぁ、私自身あまり活動的では無いから良いのだけれど。

　今、私の住んでいる場所はロード国とサン国の境にある魔女の森と呼ばれている森の中。

森の中心にポツンと家が建っている。

　この森には魔法が施してあるから私に会いたいと思わない限り森に入れないし、入っても迷い、森の魔物にやられてしまう素敵な仕様になっているわ。

この森にやって来る人達は私に魔法や薬を頼ってくる。この見目麗しい化け物に逢いに来るほど切羽詰まっている人達。

さて、今回はどんな人がくるのかしら？