第48話

【向子蘭(バニラ)・53才】

なんやかんや独身でここまで来てしまった。恋人は何度かできたのだが「尽くしすぎてしまって別れてしまう」という悲しい経歴を持つ。

もう死ぬまで独身なんだろうと思ってた矢先、花屋の店員に一目惚れしてしまった。

歳の頃も近そうで、必要もなくバニラは花の名前を覚えてゆき、店員もバニラの名前を覚えてしまった。

そんな脳内お花畑状態だが、まだ京劇の舞台に登り、ちゃんと演じている。

しかし、チョコほどの体力はなく、最近は後進の指導の方へ回るようになっている。

そして恋の相談もしているらしく、大丈夫か?と思われている。

なんだかんだ幸せな日々を送っている。

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