492 モブのいない世界。

私は趣味の書き物に特別なこだわりとかないんですけど、あ、ひとつだけあった。

よそ様の作品が、モブのいない世界観だと「やられた!」と、勝手に悔しがります。「私もそういうの、上手く書きたい!」となります。


モブのいない世界観。


抽象的な言い方になりましたが、つまりあれです。

一瞬しか出てこない脇役まで全員魅力的に描かれている作品です。


ジョジョで言ったら、いきなりぶちギレてくる通行人とか、いい男見て勝手にうっとりしはじめるおばあちゃんとか。一コマくらいしか出てないのに面白すぎな人が出てくると妙に悔しいのです。


拙作『鳥籠には鍵がある』にはじまる紙の町の魔女シリーズは、登場人物に名前がなく、呼ぶならあだ名呼びのみ、という縛りで書いてます。言ってしまえば全員モブ!

しかし、それで彼らを全員魅力的に描けるのかといえば、むやみやたらに登場人物とエピソードが増えてゆくばかりで、本来の狙いからは外れてるんじゃないだろうか。上手く書けてるのか不安ではあります。


それでもたったひとつのこだわりですので、続けていこうと思うのです。

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