208 「テンプレ」の射程距離。
自主企画イベントを眺めていると、「テンプレではないもの」という条件をよく見ます。
テンプレ通りで楽しい作品を書けるのは職人技なので素晴らしいのですが、それ以外のニーズもあるよと。
テンプレのニーズも、そうでないもののニーズもあることが見えて、いいなあと思います。安心してテンプレでないものも書ける(笑)
というか、昔から、むしろ新しいテンプレを作る側になってみたいと思ってます。いじめっことイヤミな奴のコンビとか。身分を隠したお忍び旅とか。なんでそんなの作り上げられたの。
でも。テンプレって、受け入れ楽しんでくれる読者なしには新しいものができないんじゃないかという気がします。
藤子不二雄先生の、空き地・いじめっことイヤミな奴・個性的な女の子の配置は、あの膨大な学習雑誌の連載で磨かれ完成したように思えます。
身分を隠したお忍び旅、って、さらにすごくて、読み物以前の様々なお芝居や話芸で大勢の演者、観客に磨かれた上での黄金パターンなんじゃないかと。
それに匹敵するものは現在最も読者がついている、異世界ほかのテンプレに取り組んでいる方々の中から出てくるのではないでしょうか。
え! てことは、私はそれやってないじゃないか(笑)
何かひとつ、自分しか使わないやつでよいので、テンプレ的なものが作れたらいいなあ、と思います。
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