9 「読みやすさ」~一話ってどのくらい?①~

読みやすさ。


長編を書くときの一話の長さについて、当初悩みました。

自分基準だと、スマートフォンの画面で2,000文字以上読むのはつらいなあ、という、まず個人的事情が。


カクヨムに登録したばかりの時(2021年3月31日)は、短編を上げたので、そこはあまり迷いませんでした。


次に、(あ、何年かぶりに書けた長編を、書けた記念で公募に出して落選したやつがあるぞ……←一番ダメな公募パターン)と、思った時でした。


拙作『風琴ねずみと夜の電車』一、二、がそれなんですけど。


もともと、一、二、は、大見出しで、それぞれいくつかの章に分かれているものでした。


とにかく普通の縦書き前提の長編です。そのまま横組みにしたら、ひたすら読みにくいし長い……そもそも馴染みのない場所と時代の話だし……読み返したら間違い見つけて、大汗かいてるし……落選してよかった……


そんなとき、ちょうど読んでいたのが畔柳二美くろやなぎ ふみの『姉妹きょうだい』でした。

短い日常のスケッチを積み重ねて、という形式です。

そういえば、ヴォネガットの『猫のゆりかご』という形式もあったな。


それで、もともと淡々と話が進むので冗長だったところをバシバシと章というよりは節に分けて、タイトルを付けていった結果が現行のかたちです。


そうしたら。


話数多すぎませんか。


でも、ここで悩んでみたのはよい経験でした。



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