第713話
戦いが終わった後に肉を集めてたのかと思ったら、最初から集めてたとは‥
ミミウさん‥恐ろしい娘!
やばいなぁ、俺の腕が死ぬかもしれん‥
いや、待て。
こんな時のために作った魔道具があるじゃないか!
ラケッツさんたちに渡したアシュラ君だが、戦闘用の魔道具として渡したが、元はミミウに料理を効率的に作るために作った魔道具だ。
どうにかしてミミウの料理を作る時に、俺の腕の負担が軽くならないかと腕だけの魔道具を作ろうとして考えた結果産まれたのがアシュラ君なのだよ。
今回の戦争で大活躍してくれたが、きっとミミウの料理を作る時も大活躍してくれるはず。
結構改良が必要かもしれないけど、一筋の光が見えたぜ。
「如何でしょうか?城にきてもらえますか?」
あ、ミミウの事が衝撃的過ぎて登城の事忘れてた。
「ああ。構わない。だけど、さっきのような事があれば王様に会う前だろうと帰らせてもらうぞ。」
「承知してます。では馬車を用意しますので。」
相手は国のお偉いさんだ。
多分敬う必要があるんだろうが、今回は必要ないだろう。
王様には敬意を払うが、この国に居座るつもりもない。
あんな奴が国の中枢いるところに住もうとも思わないしな。
「お!マルコイじゃねえか!?」
知った声がした方を見ると、そこにはバラックスさんがいた。
どうやらアキーエたち以外にも獣人国にいた冒険者が招集されたみたいだな。
きのこ頭の人やドワーフもいるみたいだ。
あのきのこ頭見たことあるような‥
「あれ?何でマルコイがいるんだ?プリカにいたのか?」
そっか、バラックスさんの前で転移の魔法使った事なかったな‥
どうしようか‥
「まあそんなとこです。」
うん。
正解は面倒なので誤魔化すでした。
「そうか。お前が中にいるんなら俺たちがくる必要もなかったのにな?」
うっ‥
「俺もちょうど街に着いたんですよ。反対の門から。」
「そうか?それなら‥」
「バラックスさん!俺たち城に呼ばれたんですが、バラックスさんたちはどうします?一緒に行きますか?」
必殺、会話逸らし!
「んあ?そうだな‥俺はマルコイたちと違ってお堅いのは苦手だしな。大人しくこの街で待ってるよ。他もそれでいいか?」
バラックスさんは一緒に来た冒険者に声をかける。
「俺は別にそれで構わん。」
きのこはバラックスさんに同意みたいだ。
他の冒険者たちもそうするみたいだな。
「わしは知人に会ってくる。」
ドワーフはそういうと街の中に歩いていった。
ドワーフは背中に何やらカラクリ装置のような物を背負っていた。
なんだあれは‥?
何か楽しそうな匂いがする‥
後で聞いてみよう。
アキーエたちと一緒に来たんだから教えてくれるだろ。
一緒に戦ったから仲間みたいな?
バラックスさんたちは行かないので、俺たちと正人たちだけが行く事になった。
全員が同じ馬車に乗らなかったので、3台で城に向かった。
プリカの中央にある城は獣人国にある城とさほど変わりない大きさだった。
馬車は城の城門前に止まり、降りて城の中に向かう。
戦った後だから結構薄汚れてるけどいいんだろうか?
城の中に入ると、そのまま謁見の間に連れて行かれた。
中には国のお偉いさんだろうか?
左右に髭もじゃのドワーフがたくさん並んでいた。
中には女性もいるようで、ドワーフの女性は小さくて可愛い感じだった。
謁見の間の奥に1人の男が座っている。
あの人がトールルズの国王なのだろう。
イェルンが止まったので俺たちも止まる。
イェルンが片膝をつき頭を下げたが、俺はそのまま立っていた。
「マ、マルコイ‥?」
アキーエが焦るが、俺は立ったまま頭を下げる。
はっきり言って、俺はこの国にあまりいい印象を持っていない。
もし無礼者と言われるなら、このまま帰ろうと思ってるしな。
さて王様はどうでるかな?
----------------------------------------------------------------------
近況にも書いてますが、ブログ始めました。
プロフィールにURL載せてるので遊びに来てくれると嬉しいです(゚∀゚)
ライティングや漫画の事も載せてます(//∇//)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます