子爵の息子に一目惚れされましたが、貧乏令嬢なので子爵に相手にされなかったため、まずお金を稼ぐことにしました
茜カナコ
第1話
クレアが森を散策していると、木にもたれかかって座っている青年がいた。
「あの、お加減でもわるいのですか?」
クレアが話しかけると、黒髪に青い目が印象的な青年は答えた。
「ちょっと、モンスターに襲われてしまって」
そう言う青年の足からは、血が流れていた。
「まあ、お怪我をなさっていらっしゃるのですね! ちょっとお待ちくださいませ」
クレアはそう言って、青年の傍に座り込むと魔法を使った。
「ヒール!!」
クレアの手が淡く光り、その光は青年の怪我した足を包み込んだ。
「もう大丈夫ですわ」
青年は足を動かしてみた。怪我は治っていた。
「ありがとうございます。私はコリー・パーカーと申します」
「いいえ、大事に至らず良かったですわ。私はクレア・ロールズと申します」
「それでは、家の者が心配しますので、先に失礼致します」
クレアは家路を急いだ。
「クレア様、栗毛色の長い髪に茶色い目が可愛らしい方だったな」
コリーは一人呟くと、森から屋敷に帰っていった。
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