詩集 三半規管便り
小林素顔
冷蔵庫に凭れて
冷蔵庫に凭れる
レゾンデートル
って誰です
劣等感は取るに足らず
等間隔に棚に盛るタナトス
野菜室に最後通告
仔細に記載された遺骨の色彩は
切っ先にイエロー
製氷皿に仕切られた
逐次の人格
意表を突く論理に
くじかれた自覚
言いようもなく膨らむ忸怩が
四角い形状の意識に固まる
マグネットにメモ
「間違っても
まぐれでも
紛らわしてはいけない
瞑目してはならない」
冷蔵庫に凭れて
モーター音に
耳を澄ませる
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