第6話 ステータスと職業②[始まり編]

 ※前話ステータス画面より。


【ステータス一覧】

【名前】イザナ

【レベル】1(101)

【メイン職業】冒険者

【サブ職業】未解放

【スキル一覧】

 ☆マナコントロール


 HP(体力):100

 MP(魔力):12000

 ATK(物理攻撃力):1

 MATK(魔法攻撃力):51600

 DEF(物理防御力):1

 MDEF(魔法防御力):1

 AGI(素早さ):1

 CRI(クリティカル):1


【装備一覧】

 武器(手):木の棒(E)

 防具(頭):なし

 防具(体):冒険者の服(E)

 防具(腕):なし

 防具(足):冒険者の靴(E)


【状態異常】

 魔神王の呪い

 覚醒者の兆し


「さすがに、ゲームクリアまで一度もHP全損することなくクリアとかアニメのヒーローしか無理だよな」


 それでも育成していくために道筋は必要だった。

 何かないかと他の部分の詳細を探っていく。


「次は…【覚醒者の兆し】……これは何だろう?」


 こんな状態異常は、前回ゲームクリアするまでの間にさえ一度も見たことがなかった。


 早速詳細を確認してみる。


 ○【覚醒者の兆し】

 →極めて上位な職業への転職クエストを受けることができる。[クエスト難易度:SSS]

《条件》:プレイヤーのレベルが40以上であること。


「うーん……これは今すぐにはどうにもできないな」



 極めて上位となるとまだ判明していない職業なのだろうか。

 それに[難易度:SSS]のクエストなんて、前の時にはラスボスである魔神王討伐クエストにしかなかった。



「どんなものかは分からないけど、とりあえず害があるわけじゃないし、強くなれる可能性はあるってことだけ覚えておこう」


 最後に【スキル】に載っていた【マナコントロール】について詳細を押してみる。


 このスキルも前回、持っていなかったスキルだ。



○【マナコントロール】

 →MP(魔力)を使用し、自身のMATK(魔法攻撃力)をATK(物理攻撃力)に加算する。

 ※使用中は1分間につきMP(魔力)を1000消費する。


「これだ!!」


 他の人からすればMP消費の凄まじい、燃費の悪いゴミスキルでしかないだろうが…まさしく今の自分にあるためのスキルだと思った。


「これを活かすなら完全に物理攻撃火力系統の職業ってことだな」



 ちなみに物理攻撃火力系統の上位職業も3つある。



 ○【剣闘士グラディエータ

 →攻守のバランスが良い。そして攻撃もそこそここなすことができる。HPが減るほど攻撃力がUPする。


 ○【双剣士ツインセイバー

 →二刀流。火力に特化しているため、防御力はかなり低くHP管理が難しい職業。



 ○【暗殺者アサシン

 →物理攻撃火力系統の中で最も火力が高い。

 回避能力に優れており、クリティカル発生率が最も高い。ただし防御力は限りなく皆無。




「二刀流とか、正直ちょっと憧れちゃうよな」



 きっとみんなも二刀流には憧れがあるだろう。



 素早い連撃により繰り出される高火力!

 ロマンがあって……そして何よりカッコいい!!



 ただ、ここでオレが注目したのは【暗殺者アサシン】の回避能力である。



 え?二刀流への心残り?……正直に話せば半分くらいはあるな。



 本来であれば火力を高めるため、ステータスポイントの配分は物理攻撃力であるATKと回避(素早さ)であるAGIに分けて配分するので、中途半端な状態になってしまいがちだ。だが【マナコントロール】の使えるオレは完全に回避に特化したステータスにすることができるのだ。


「うん、これは中々良い形でいけそうだな。よし、今回は【暗殺者アサシン】で攻略してやろう」


 こうしてオレのとりあえずの道筋は決まったのだった。




 ——さて……前置きはここまでにしようか。


 ここまで読んでくれたみんな(皆様)、

 待たせたな(お待たせ致しました。)。



 ここからがオレの "最強" への物語のスタートだ!

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