第270話【はみ出しその6】「オクレ」を送らない徹攻兵達【解説編】

 ご覧いただきありがとうございます。

 以下、いささかのネタバレを含みます。

 ネタバレの苦手な方は、是非、第001話から第100話までの本編をお楽しみの上、再度お越しください。

 なお、第十二章~第十九章、第110話~第199話は欠番で、最初から存在しません。





――ここから――



 ついにきた、第270話……。

 つまり、第271話が書けるということ……。

 

 自衛隊ものの作品を見ていると、通信の最後に「オクレ」とつけるんですよね。

 

 これ、自作では全くつけなかったことを少々後悔しています。

 以下、言い訳なんですが、そもそも日本の電波事情は海外と比べて少々特殊なようです。

 

 海外では軍事用途専用に使っている周波数帯を民生用に当ててしまっているとか。

 この辺は防衛庁も相当抗議をしたと当時耳にしたことがあります。

 総務省は耳栓をしながら聞いていたみたいですけれどもね。

 

 通信には全二重と半二重があって、こっちが話しながら、相手の話も聞こえてくるのが全二重。

 電話がそうですね、全二重通信です。

 どちらかが送信状態の時は相手側は受信状態にせざるを得ないのが半二重です。

 

 で、済みませんほんと調査不足なのですが自衛隊の通信機器がどこまで設備が整っているかは調べ切れていません。

 

 ただ、お互いわーわー言いながらでは正確な状況報告や指示伝達に支障があるので、仮に全二重通信網が完璧に整備されているとしても、「話し終わりました」の意味で「オクレ」、それ以上話しがなければ「以上」は言うべきだと思うんですね。

 

 徹攻兵達はそれをしていないどころか好き勝手喋ってる。

 輝巳に至っては不必要なブーたれまで発言していまして、これもうどうなんだろうな、と。

 

 ただ、全員カメラ付きヘルメットを被っていて、カメラ画像も(電波状態が安定している限り)常時モニタリングされている世界観なので、ある程度自由に話せる状態なんだと割り切りたいのですが……。

 

 都築小隊の五人はいいんですよ。

 中学自体からの友達同士なので、あうんの呼吸で喋りすぎないで相手の話に耳を傾ける姿勢も持っているとして。

 問題は明理や皐月、七生や道照みたいな本職まで「オクレ」を言わないのはどうなんだろうな、と。

 

 ぐだぐだ書きましたがネタバレ編だからこそ言える自作へのグチですよね。

 

 この辺、いまは新作に向けて頭を悩ませている期間ですが、「アデル・ヴォルフ」をしっかり見直すチャンスを得たら、どこかで見直すかも知れません。

 それまではどうか温かい目で、隊員同士、きれいにキャッチボールしているな、と見守ってください――切願――。

 

 もし、お気に止まりましたら100話までの本編をご笑覧ください。

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