雨降る冬の夜に

明けない夜は無いとか

止まない雨はないとか

冬のあとには必ず春が来るとか


ほんとかな


キミがいない夜明けも

キミがいない青空も

キミがいないお花見も


僕には何の意味も無いんだ


何で僕を置いていったの

何で僕を独りにしたの

何で僕を連れていってくれないの


泣いて

泣いて

泣いて


でも キミは帰ってきてくれなくて

連れていってくれる気配もなくて


キミは

もしかして笑ってるかな

僕の泣きはらした顔を見て

それとも 呆れ返ってるかな

情けない 僕の姿を見て


どんな姿でもいいから

キミにまた 会いたい

そう思いながら僕は


明けない夜を

止まない雨を

春が来ない冬を


なんとか耐えてみるよ

頑張れって

キミが言ってる気がするから


そうしたらまた

キミに会えるかな

朝日が輝く青空に映える

満開の桜の木の下で


花粉症のキミは

イヤがるかもしれないけどさ

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