右手の記憶

右手がね

気づくといつも

キミの頭があった場所で

頭をクシュクシュしようとするんだ


空気をただいたずらに

かき混ぜただけと気づくたび

キミがいない現実が

胸の奥まで突き刺さるんだ


おかしいね

頭の中ではわかってるんだ

出会った時からわかってたんだ

キミとボクではどうやったって

生きる時間が違うから

いずれ訪れる別れだって

覚悟していたはずなのに


もう何年も経ったのに

ボクの中にはキミがいて

ボクの右手はキミを求めて

今日もキミの頭の場所で

ただただ空気をかき回す


でもね


心配しないで

胸の痛みは消えないけれど

ボクはとっても幸せなんだ

忘れられない 右手の記憶

キミと過ごせた大事な時間

どんなに胸が痛くても

ボクは一生忘れない

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