第226話 失敗
砂の手を全て倒してから、身体を洗う為にまた屋敷に戻りお風呂に皆んなで入ってキレイになって砂漠に戻ってきた。
その後、氷結の作業を続けているとモンスターが現れた。
「ゾン、あの毒々しいサソリは何?」
元ギルドマスターのゾンに聞いてみる。
「あれはサンドスコーピオンだ。」
えっ、説明終わり?
「サンドってより、毒々しいからポイズンスコーピオンって感じだよね?」
すると少し小馬鹿にするような感じでゾンが答える。
「ポイズンスコーピオンはもっと濃い紫だ!」
いや、キレられても‥。
俺とゾンがやり取りしている間に1匹だけ突出してきたサンドスコーピオンに雪花が氷柱で攻撃するが身体が硬いのか傷一つつかなかった。
雪花が氷の鎌を出して接近戦をしかけるが中々有効打を与えられない。
焦った雪花が懐に潜り込んだ瞬間、尻尾から毒液を浴びせられ、そこでリタイヤした。
その後はキレた真雪がサンドスコーピオンを細切れにして倒した。
雪花は璃水が治療したので、すぐに回復したがその後、かなり落ち込んだ。
「怪我大丈夫?」
皆んなの戦闘をボーっと眺めてる雪花に声をかける。
「‥‥‥。」
特に返事もなく、重い空気が流れる。
「旦那様、お役に立てず申し訳ございません。」
雪花が思いつめた表情で頭を下げてくる。
「役立たずとかじゃないから安心して。」
思わず雪花の頭を撫でてあげる。
「でも先程の戦闘で負けてしまったので‥。」
雪花は自信を無くしたようだ。
「一度負けたぐらいでクヨクヨしない!悔しいなら次、勝てばいいだろ!雪花に足りないのは経験だよ。ほら、皆んなの戦闘をよく見てごらん。」
雪花に皆んなの戦闘を見学させるのであった。
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