第177話 王妃選び27
俺の目の前に8匹もの妖怪が現れた。
待たせていた2匹はわかるけど残りの6匹は想定外だ。
隣で璃水がガタガタ震えていた。
「どうした璃水、そんなに震えて。怖いのか?」
「何言ってるんすか!!雑魚が2匹いる以外は大妖怪様ですよ!!もうヤバいっす!!」
璃水が興奮した様子で叫んでくる。
「皆んな有名なの?良かったら教えてくれる?」
「有名も有名!大妖怪様ですよ。じゃー私が紹介するっす。」
璃水が緊張気味に教えてくれる。
「大妖怪様から紹介しますね。まずは『百目鬼』さまです。」
ツノと額の目が特徴なのかな。何となく百目に似ているような‥。
「次は『玉藻の前』さまです。」
狐耳に巨大な九本の尻尾が特徴だ。何かオーラが他の妖怪とは違うのがわかる。
「次は『大天狗』さまです。」
オーソドックスな天狗だ。顔が赤くて鼻が長い。うちわを持って高下駄を履いている。あっ、顔はお面なんだ‥。わざわざ外してくれたけど素顔は美人さんだった。
「次は『傘化け』さまです。」
着物の日本美人が巨大な唐傘を担いでいる。あんな細腕なのによく持てるよね。
「次は『酒呑童子』さまです。」
長い2本のツノが特徴だ。紫で統一された髪、瞳、着物。あと巨大な盃でお酒を呑んでいる。
「次は『がしゃどくろ』さまです。」
巨大な骸骨に乗っている。あっ、降りてきてくれた。顔半分を骸骨のような仮面が覆っている。顔は半分だけ見えているけど物凄い綺麗な女性だ。
ん?紹介終わりなの?
残り2匹が待ち遠しい顔してるけど‥。
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