第2話
「おい!!マジかよ!!ちょっとこっち来てみろよ!!」
むさ苦しいオンボロアパートの二階の片隅の部屋に今日もむさ苦しい男達が集まっていた。
「これな。そうそうこれだよ!これ!」
チョコレートがたっぷりと塗られている全粒粉のビスケットを食べながら、眼鏡をかけた太った中年の男がうなずく。
「この廃屋に行ってみたいんだよな~」
そう、この話しに登場する男らは、心霊スポット巡りを唯一楽しむ独身の中年の男性2人の話しである。
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