第40話 状況は改善しない

療養した職員が復帰したら別の職員が濃厚接触で戦線離脱→結局残った職員でフォロー→体の故障で長期休暇→さらに残った職員がのループが解消されない。


というのも、濃厚接触の要因が家族の発症であって、本人が気をつけていてもどうしようもない経路だったりする。


長い夏休みが終わって子供たちが学校へ行けば誰かが菌を持っていて、濃厚接触したらその家族が発症するので子持ち家庭が戦線離脱率高い。


幸か不幸か、我が家は子無し。計画的にじゃなく、欲しくてもなかなか授からないのでそこで子供が居なくて良かったねと言う言葉の暴力はやめてほしい。ツライ。


あと、感染者の出歩き問題。


認知力の低下や自分が陽性であってもなにが問題なのか理解できない人が出歩けばどうなるか……お察しの事態である。


ただの風邪と一緒じゃないから。

無防備に出歩かないでマジで。


職員は自分を除いてほとんどの人が4回目の接種を終わらせたが、家族が陽性になれば隔離されるし、4回打ったからと言って感染しないと言うことはない。しっかり感染する。というか、してるから欠員で現場が回ってない。ツライ。


前回の記事でも書いたが、現場の状況は悪いまま。

そんな中、県内他法人施設への応援要請に関する聞き取りが行われた。


施設内感染で感染者が多数居て隔離対応職員と通常業務をする職員が足りていない施設へ職員を派遣する、県の要請。


3回目の接種で顔が麻痺して4回目が受けられないことを理由に断ったが、本音は行けば普段と違う施設で仕事をしないといけないうえに、感染者がいる場所にはいるのでハイリスク。家に帰れないのでホテル暮らし。しかも食費自己負担。手当がでても赤字。業務完了後隔離されると負の面しかない要請を受けるメリットがないし、まず自分たちの施設が回っていないのに派遣するというのも意味が分からない。


その辺は上席者もまぁそうだねと諦め顔。

なのに応援はこない。


まぁ、派遣されても名前覚えて業務覚えてなんて期間内にできないし、雑用しかお願いできないし、酷いところはおむつ交換や入浴・食事介助したことがないとか……なにやってるんだ普段の業務と言いたくなる。


結局、雑用するために派遣したんじゃないと派遣元のトップがキレて派遣打ち切り。無駄でしかない。


様々な法人、業種があるとは言え、介護施設の連携だというのにこんな感じなので、行政にはなにも期待していない。できない。


なら法人内はどうかと言えば、それも無理である。

普段業務はできても補助だけしか関われない。

その場で指示出し係がいるので、実質業務が増えて余計に大変になる。頭数がいればいいと言うものじゃない。


この状況が落ち着く前にインフルエンザワクチンが始まりそう。


こっちの接種受けても良いのか不明で、そっちの不安も消せない。


今年は本当に良いことがない。

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