　３１佐野　　西光院の枝垂れ

平成十七年四月十九日

岩舟の成就院を後にして佐野の西光院の枝垂れ桜を見るべく車を走らせた。

早く確認したくて焦っている。

成就院の枝垂れは花が終わっていたので心配だった。

やはり、当たり前のように終わっていた。

四月も半ば過ぎ、よほどの遅咲きでもない限り花は終わっているのが

当たり前なのに何故か咲いている気がしていた。

当然の結果である。

元々、他に見に行くところが無くてやってきたのだ。

樹の姿を見に来たと思えば良い。

花よりも私にとっての一番は樹の形なのだ。

姿形が惚れ惚れするようならまたくれば良い。

樹齢４００年の桜とあったがだいぶお年を召しているようだ。

地面から三本に分かれて成長したらしい幹は朽ち果てたのか真ん中がない。

今のうちにスケッチしておかないと無くなってしまうかも知れない。

この寺も境内を散策しなかったのか記憶がない。

インターネットで調べてみても花の満開の画像が載ってはいるが

根元を撮っている人はほとんど皆無である。

だからあの朽ちた感じの根元がどうなっているのかわからない。

でも、桜の樹は元気らしい。

あんなにきれいな花を咲かせてくれているのだから・・・

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