第10話 三人で
「部屋の電気点いてる。リアンもう帰って来てるんだ。」
ガチャ
「ただいま…」
「おかえり、メリス。…どうしたの?何かあった?」
「お店飛び出してきちゃった。」
私はさっきお母さんと話したことをリアンに話した。
泣きながら話す私をリアンは少し寂しそうな顔をしながら聞いてくれた。
全部話した後にリアンが言った言葉は
「2人でお母さんの家に泊まらない?」
驚いた。
たしかにお母さんの家に2人で泊まったら寂しくないしずっと一緒に居られるけど、目の前でお母さんが変わっていくのを見るのもつらい。
「泊まりたいけど、お母さんの奇病が進んでいくのを目の前で見てるのが怖い…。」
「私だって怖いよ、でもお世話になったんだもん少しは恩返ししないとじゃない?」
「わかった。でも、いきなり泊まるの大丈夫かな?怒られない?」
「大丈夫でしょ!」
「明日聞いてみるね。」
「待って、もっといい考えがあるよ!」
そういってリアンが話してきたのは、事前に聞いたら渋い顔するのが目に見えているから、突撃で泊まりに行こうっていう案だった。
明日、私が家に帰るふりをしてリアンと一緒に家に戻るどっきりを仕掛けようって…
そんな簡単にいくかな?
お母さん意外と感がいいんだよね。
でも初めてのどっきりだから少し楽しみ。
お母さんどんな顔するかな?
-つづく-
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【あとがき】
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