第5話
眼鏡のマスク女はただ、一言だけ。
俺らの前で自己紹介だけしてみせたんだけど。
声はやたらと可愛かった。
超絶カワボだった。
「真島マヒロです...歳は、あの、25歳..」
偶然にも俺と同い年。
見た目は地味だけど。
声がとかく可愛いから気になって。
俺は彼女にサラダをよそってあげたり、
メインの肉料理を分けてあげたりした。
「折角来たんだし、、食べなよ。
美味いよ、、」
「ありがとうございます...でも...」
「私、マスク取れないです...」
「ちょっと事情があって...」
と話してくれた。
「そうなんだ...」
顔は見れないけど。
彼女の声が聞きたくて俺は
世間話とか、今流行りのドラマの話を彼女に振った。
「月9のドラマ見てる??」
「あ、はい!」
「あの、ドラマさー、面白いよね?」
「は、はいっ!」
たわいもない会話だったが。
カワボが聞けたし、俺的に
結構楽しくて時間が過ぎていくのもあっという間だった。
合コン開始から一時間が経過した頃だった。
藤島さんや他の同僚は俺のすぐ横に座る
彼女には目もくれず、
お目当の女性をお持ち帰りし始めていた。
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