第7話 死の淵で見えるもの

何も臨死体験だけがすべてではない。


死を覚悟してまで得たいもの、叶えたいもの。きっとあるはず。


死を意識した時に思い浮かぶ『これだけはやっておきたい』


膨大な意識の中からいろいろなものをそぎおとし、思い浮かんだものは、きっと叶う。


『死にたい』


そう思った時にそう思う理由を探ってみる。


『あいつのせいで』『環境のせいで』


あいつも環境も自分の意識が創り出す虚像。気づいたら消えていく。


そして、幻想の世界は無くなっていく。


幻想の世界で望んだものはいつかは叶う。しかし所詮は幻想の世界。


叶えた望みも儚く消えていく。


そして残るものは、ただ、今、目の前にある現実。





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