登場人物まとめ
忘れっぽい作者の覚え書きのような、メモのような登場人物(?)まとめ。
人物まとめと言いつつ、精霊しかいないために登場精霊まとめ。
人物も近いうちに出てはくる。設定まとめもいつか。
※目を通さなくとも本編に支障はありませんが、ネタバレを含んでいる可能性があります。
※なお、本編進行により追記していく予定です。
――精霊――
表記:◇名 《真名》
本編で触れ次第、真名も追記していく予定。
◇シシィ《――》
「ぼくのことも、なんかいいったらいえるようになるの?」
「むつかしいかおして、どーしたの?」
ヴィヴィとスイレンの子。男のコ。
白の体毛に碧の瞳。子狼の姿を借りる上位精霊。
幼いために舌足らずな喋り方をする。
それゆえか、ティアのことをちあと呼ぶ。
ティアとは幼馴染でいちばんの仲良し。
母とは数えるくらいしか会ったことがないが、父からは愛情いっぱいに育てられる。
が、やはり母恋しさの気持ちは降り積もるもので、でも、それは決して口には出さない子。聞き分けもいい(彼比較)
ちょっと特殊な生まれ方をしたために、身体を構成するマナが不安定だった。が、現在は落ち着いている。
◇ティア《――》
「ちょうがないちゃない。……わたちの羽毛は、何かと絡みやすいんだからっ」
「あら、飛ぶのは鳥の特権ちゃない」
シシィの幼馴染でいちばんの仲良し。女のコ。
淡い黄に身を包んだ小鳥の姿を借りる上位精霊。
シシィとは違い、しっかりと話すことが出来るが、なぜが“し”の音が“ち”になってしまう。
ゆえに、シシィのこともチチィと呼ぶ。
本鳥(?)曰く、この身体に引っ張られるからとのこと。
幼いわりに、精神年齢はその上な雰囲気をまとう。
シシィから何となく目を離せなく、何かと気にかけ、その心に寄り添おうとする。
◇ヴィヴィ《――》
「――ああ。またひとつ、新たな旅が始まるのですね。まっさらな旅が」
「……スイレン、どうかしたの?」
当代の精霊王。
スイレンとは番でシシィの母親。
白の体毛に瑠璃色の瞳。左の目尻に、瞳と同じ色の雫の模様が刻まれている。
狼の姿を借りる上位精霊。人の姿にも転じる。
常に口調は丁寧だが、スイレンの前ではたまに崩れることも。
少女のような声を持つ。
愛称はヴィー。
過去に多くの精霊王を輩出してきた一族の出であり、所謂いいところのお嬢様。
幼い頃より次代候補として先代に仕え、先代が儚くなったのちに神託により当代を継いた。
長らくシシィの魂を己の内に抱え、その後身籠ったゆえに力が削がれて伏せっていた。が、今はほぼ回復している。
“外”、所謂精霊界の外へ出たことがないために、彼女の世界はわりと狭い。
だが、世間知らずというわけでもなく、精霊王をつとめられるだけの器は持っている。
本来の彼女はまるで少女のような性格。
◇スイレン《――》
「オレもそろそろ、本来のお役目とやらに戻ろーかなと」
「一時とはいえ、過去にお前を放ったらかしにしていたこともあるんだ」
ヴィヴィの番でシシィの父親。
白の体毛に空の瞳。狼の姿を借りる上位精霊。人の姿にも転じる。
低く落ち着いた、あたたかみをはらんだ声を持つ。
普段から口調は軽い。し、態度も軽い。
ヴィヴィが“内”から支えるならば、自分は“外”から支えると、“外”の魔力(マナ)濃度を保つ役目を背負う。
主に各地のマナ溜まりを浄化する作業を引き受けているが、シシィの件があり、暫くその役目を他の精霊に任せていた。
のだが、なかなか効率よく行えなかったらしく、各地にマナ溜まりが絶賛発生中であり、それを最近復帰し、今は忙しく各地を浄化中。
魔力感知が得意。彼は眷属である妖精を召喚して浄化を行う。
過去、人と結び、精霊界を飛び出していた時期があった。ヴィヴィが王を継いたことを期に、以降は精霊界に留まる。気が付けば、彼女とは番という深い仲になっていた。
余談。彼もヴィヴィと同じ一族の出であり同じ“白”。だが、窮屈は好きではなく、よく“外”へ赴いては彼女にその話を聞かせてあげる仲だった。
◇パティ《――》
「王のことは、王、もしくは王様、精霊王様とお呼びくださいませ」
「私は、王に仕える者です。この立場に誇りを持っております」
銀の毛並みに、口元から首、腹へと続く白との合いも程よく溶け合う体毛、青紫の瞳。狐の姿を借りる中位精霊。
片耳を飾る毛並みと同じ銀のイヤーカフは精霊王の加護が付与されている。
精霊王に仕える精霊。最近見習い課程を終えた。
王を敬愛しており、己の立場に誇りを持っている。
だから、王が大切に想うものは大切にしたいと思いつつ、彼女自身としては、まだスイレンの存在を認めてはいない。
けれども、この頃の役目をこなすスイレンの姿を見て、力は認めてもいいかなと思い始めている。
上位の位と、その一部だけが持つ“白”に憧れを抱く。
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