蒼空旋律詩集

小林素顔

快晴を睨む

取っ手がない空

つかむ場所がない

届かぬ手を伸ばしても

馬鹿にしか見えない


まるで宇宙みたいな面で

唯一神のように悠然と

まったく嘘をつかないとでも

言いたそうに決然と


蒼空そうくうは平たく いや

奥深く 引き込むダイヤ

多くのイカロスが死んだ

虚空に浮かぶ 一色の沃野


空の欠片ではなく 全てが欲しい

それは 語られぬ 秘めたる思い

そして 快晴を睨む この身に

颯爽と 風が 一陣 放られる

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