第101話 鳥肉を香草で焼いてみた
【放電】!
「ピイイイイィィィィ!」
俺の目の前の地面にでかい鳥が落ちてくる。
こいつはウィンドバードという風魔法を使うことができるD-ランクの鳥型魔獣だ。
俺より一回り小さいくらいの大きさで、肉はかなり美味とのことだ。
たまたま巣の近くを飛んでいたので、今日の晩飯にするべく打ち落とした。
よくわからんバケモノ鹿を倒してから、すでに二週間以上が経過している。
この二週間はレベル上げのほうはほとんどしていないので、今の俺のレベルは59だ。
鹿を倒したときに51になっていたので、二週間でたったの8レベしか上がっていないことになる。
が、食環境を向上させるためにいろいろと探索を頑張ったので、新しい食材などを確保できたりといった成果を上げることができた。
新しく見つけた食材の他にも、ビッグポイズンベリーやレビア草なども確保して巣の中に置いてある。
ポイズンベリーはわりと近くにたくさん生えていたからすぐに確保できたが、レビア草のほうはエビルブラックホールを倒したあとに見つけたところまで採りに行かないといけなかったので、ある程度確保するのにかなりの時間がかかった。
一往復で五時間以上かかるのに、一回でとってこれる量が少ないからな。
新しく見つけた食料は、どれも森の奥ではなく浅いほうにあった。
森を西のほうに結構進んだところに、カオリダケという焼いたら香ばしくなるキノコが生えていた。
その場で一つだけ焼いて食べてみたが、【鑑定】の説明通りすごくおいしかったぞ。
焼いただけですごくいい匂いが漂ってきてやばかった。
醤油とかをかけて焼いたらもっとすごいことになるかもしれない。
新しく見つけた食料はもう一つあって、こちらはパインフルーツという名前の木の実だ。
名前にパインとかついているが、味はかなりさっぱりしていてパインっぽさは全くなかった。
かなりさっぱりした感じの木の実で、味は普通といったところだ。
まずくはないが、酸味や甘味が少ないのでおいしいとなるほどではない。
食料に困ったりしない限り、食べる機会はほぼなさそうだな。
アップルンやポイズンベリーを食べたほうがおいしいし。
◇◇◇◇
ウィンドバードを巣まで持って帰ってきたので、これから晩飯を作っていこうと思う。
こいつを解体して、その肉をレビア草と一緒に焼けばおいしくなるだろう。
【鑑定】にウィンドバードの解体方法を聞きながら解体していき、食用可能な胸肉とモモ肉をきれいに取りだすことができた。
こいつの手羽先は食べられる部分がほとんどないそうなので、今回は翼のほうは解体していない。
肉以外の部分は先に焼却しとくか。
内臓や骨、翼などの部分を焼却処分したら、肉を食べやすい大きさに切り分けて香草をかけていく。
味付けができたから、さっそく焼いていくか。
ウィンドバードの肉を一分ほど焼いていたら、あたりに香ばしい匂いが漂い始めた。
【鑑定】の説明にあったように肉自体もうまそうだが、これだけ香りが引き立っているのは香草のおかげだろう。
匂いだけで腹いっぱいになりそうだな。
肉に完全に火が通ったら火を止める。
あたりに漂っている匂いのせいで腹が減って仕方がないので、さっそく食べていこう。
どんな味がするのか非常に楽しみだ。
一口食べたら、口の中に肉の旨みがたっぷり含まれた肉汁があふれ出してきた。
香草と肉のいい香りが、肉を噛むごとにあふれ出してくる。
転生してからまともな料理を食えたのは、これが初めて(ゼストたちに貰ったシチューなどは除く)だな。
おいしい食材にちゃんとした調味料を使えば、ここまでおいしくなるんだな。
ただ肉を焼いただけのやつとは味が大違いだ。
この二週間、食環境を良くするために頑張ってよかったな。
この野生環境で、こんなにおいしい飯が食えるとは……。
それにおいしいデザートまで食べることができる。
ウィンドバードの肉を食べ終わったので、巣の中からビッグポイズンベリーを持ってきて二粒食べた。
イチゴ独特の甘みと酸味がいい感じに合わさっているので、食後のデザートにはぴったりだ。
さっぱりとした感じなので、脂分の多い肉を食べたあとでもおいしく頂ける。
ふぅ~、ごちそうさまでした。
いや~、転生してから今までで一番おいしい食事だったな。
またウィンドバードに遭遇したときは狩らせてもらおう。
ビッグポイズンベリーを食べたことで少しだけ気分が悪くなってきたので、今日はもう寝て休むか。
明日からは、本格的にレベル上げのほうを再開していこう。
レベル上げがてら、肉がおいしい魔獣を狩っていきたいからな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます