トーヤのこと・その2
そんなこんなで今のような性格になってしまったトーヤですが、外見も少しばかり最初と変わってます。
トーヤのコンプレックスの一つに身長があります。中肉中背、とくにこれと言って特徴のない背格好です。
最初はヒーローらしくもっと「ガタイがいい」キャラの予定だったんですが、3人目の兵士のおかげで少しばかりコンパクトになりました。
もう一つのコンプレックスが「下戸」です。
そう、一滴も飲めない、もうアレルギーレベルでアルコールを受け付けない設定です。
これは身体的特徴より先にもう決めてました。
本編を読んでくださった方には「ああ、あれか」と思う出来事がありまして、そのために必要だったのと、やっぱりこれも何かどこか、なんと言いますか「満点じゃない要素」を入れたかったからです。
トーヤの生き方は過酷です。
そんな中、完璧なヒーローにしてしまいたくないなと思って、そういう要素をいくつか入れようと決めてはいましたが、身長に関しては完全に3人目の兵士の影響です。
そもそも最初は2人の傭兵だけしか頭になかったんですが、近年になって追加されたその兵士のかなり特徴的な部分なので、
「あ、それもいいかも」
と、追加されました。
おかげでトーヤは文句たらたらですが、まあまあいいじゃない、身長なんてそんな必要ないって。
第二部であるキャラにそのことでいじめられたりしてもいますが、そこもトーヤの味になってるんじゃないかなと思います。
お酒に関しては、これは私です。
私がもうね、そのぐらい飲めないもので、それで入れてもいいんじゃないかな、と思いました。
結構そういうヒーローって見た目がかっこよく、戦っても強くて、女の人にモテた上にお酒も強かったりしますが、そういう人ばっかりじゃつまらないですよね。なので、お話の展開に便利に使えると思ったのと同時に、飲めないのもかわいくていいじゃないか、そう思って入れました。
決して完璧じゃない人間が苦労して、右往左往して、その中で自分が持っているものを考えて使って、そうして運命を切り開いていく、そういう物語にしたかったので、どの子も色々と「満点じゃない要素」を入れているつもりです。
そうじゃないキャラ、ほぼ完璧に見えるキャラもおりますが、そのキャラもやっぱりどこか、見えない部分でも「満点じゃない要素」があるつもりです。
まあ、トーヤの場合、そういう要素てんこ盛りになってしまった感もありますが、めげずにがんばって!
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