第70話 ネネコの尻尾
宿屋の一室にて、猫獣人の奴隷ネネコの体を調べさせてもらっている。
まだ少し幼いが、徐々に女性らしくなっていくぐらいの年頃だ。
悪くない体つきである。
それに、普通の人間と猫獣人の違いにも興味があった。
「さあ、ベッドに上がれ。背中とお尻を見せてくれ」
「は、はい……」
ネネコはおずおずとベッドに上がり、尻を突き出すような格好をする。
ワンピースをまくり上げているため、背中から腰にかけてのラインがよく見える。
そして、白くて丸いお尻が丸見えだった。
「これはすごいな……。背中にも毛が生えているのか」
ネネコの背中には、黒い毛が薄っすらと生えていた。
そしてそれは、尻尾の方へとつながっている。
「触ってもいいか?」
「はい……」
許可を得たので、俺は彼女の尻尾に触れる。
「ひゃあん!」
びくん!
ネネコが体を震わせる。
「すまない。痛かったかな」
「いえ……。ちょっとびっくりしただけなので……」
「そうか。なら良かった」
俺はそのまま、ネネコの尻尾を撫でる。
「やぁん……」
ネネコが可愛らしい声を上げる。
「気持ち良さそうだな。もっと強くしてもいいか?」
「はい……。お願いします」
俺は力を込めて、ネネコの尻尾を握りしめる。
「ああぅ……。ああ……。ああああああああ!!」
ネネコは体を硬直させる。
そして、再び全身を痙攣させた。
「どうした? 尻尾を触っているだけなのだが……」
「し、知らないのですかぁ? 猫獣人の尻尾は、とても敏感なのですよぉ……」
ネネコは荒くなった息を整えながら答える。
「ほう……。それは知らなかったな」
「だから、優しく握ってください……。アタシ、壊れちゃいますから……」
「わかった。気をつけることにしよう。……こうか?」
俺はネネコの言う通りに、そっと彼女の尻尾を握る。
「ああっ!! そ、それです……。いいです……。すごくいいです」
ネネコが甘い声で鳴く。
「なるほどな……。なかなか面白い感覚だ。それに、足の肉付きも悪くない」
ネネコの体は、全体的にしなやかな筋肉がついている。
だが、その中でも特に下半身の部分は柔らかく、弾力が感じられる。
この柔らかさと、尻尾の感触が合わさるとかなり心地よい。
戦闘にも期待できそうだ。
「ご主人様ぁ。アタシにお情けをくださいぃ……」
ネネコが頬を紅潮させ、潤んだ瞳を向けてくる。
「む? そのようなつもりはなかったのだがな……」
ネネコはまだ少し幼い。
あと1年……いや、せめて半年ぐらいは待った方がいいだろう。
「そ、そんなぁ……酷いですぅ」
ネネコは目に涙を浮かべて抗議してくる。
「仕方がない奴だ。そこまで望むのであれば、くれてやる」
体付きも成長しつつある年頃だし、本人が望んでいるのだ。
過度にもったいぶる必要もないだろう。
俺はベッドの上に横になり、服を脱ぎ捨てた。
「ほ、本当ですか!? 嬉しいです……」
ネネコの表情が明るくなった。
彼女がいそいそと俺に跨がってくる。
そうして、俺と彼女の影は交わっていったのだった。
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