ラーテル竜
その
しかし、その前に立ちはだかる影。
ジャックだった。ジャックが
もっとも
そして自分目掛けて飛び掛かってきた
優しいだけでなく、勇猛な一面もあるのだ。あくまで非常時においてのみではあるものの。
ただ、ぐわっと容赦なく牙を突き立てようとしたジャックだったが、それでも
「!?」
顎に鋭い痛みを感じつつもガツンと上下の牙を合わせたにも拘わらず、手応えがない。
何という身体能力。とは言え、その程度の芸当は、この野生で生きる者ならそれほど珍しくもなかっただろう。
そしてそれは、ジャックにも当てはまる。自分の顎に爪を立ててぶら下がる形になった
なのに
「ギイッ!!」
というのも、<ラーテル>の名を与えられている通り、
それはまるで人間が革靴を噛み切ろうとでもするかのようなものだったかもしれない。
だから完全に捕らえられているというのに致命傷にはならなかった。なので
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