第三章 結局のところ、何が起きたのか
今のところ、自殺か殺人かははっきりしていない。
You tubeなどでは、事件の推理合戦が過熱している。
被害者のスマートフォンが行方不明とも言われているが、真偽は不明である。
位置データがあれば一発でケリがつくと思うのだが、御遺族側は既に把握しているのかもしれない。
これといった理由もなく切っていた場合は、それだけで第三者の関与が疑われる。
もし切っていた(切らされていた)場合に、キャリアやグーグルなどにデータは残っているのだろうか。情報開示請求するのであれば、早い方がいいだろう。
被害者は、夜明けに家を出ようとして止められたとの情報もある。この時点で、脅迫を受けて暴行されていたとも考えられる。『次はお前の母親をヤルからな』と。
ここまでくると、旭導会による少女売春の線も、あながちデマとは言えなくなってくる。
既にいじめというより、コンクリ事件に近い様相を呈している。過去の中学生の自殺との関連も疑われる。
被害者の御遺族は、加害者に対して配慮する発言をされているようだ。
これは防衛機制ではないだろうか。
自分の娘が暴行のうえ殺害されたとは思うよりは、自殺の方がまだ受け入れやすいのであろう。実際に自殺をほのめかすようなメッセージも残している。
通常の場合は、警察の捜査が水面下で進んでいて口止めされている可能性も考えられるが、旭川においては、これはなさそうである。
法治国家であれば、真相は明らかにするべきだが、母親にとっては、どちらが望ましいことなのか判断がつかない。
主犯が殺害には関与していないとなると、自身は関係ないと強弁するのも理解は出来る。
しかし、好意を寄せていた女の子を、自分のせいで死なせてしまったことに変わりはない。サイコパスでなければ、例え強弁していても、自分を責めない訳がない。
中学生の男子で、あのような可愛らしい女子生徒と仲良くなれたのであれば、普通に付き合って、その辺でデートして、ファーストキスをしてと、輝かしい青春の一ページを紡ぐことも出来たはずだ。それが何故あのような悲惨な結末になってしまうのか、おじさんには全く理解不能である。
一つだけはっきりしているのは、被害者はB男もC男も選ばなかったということである。
彼らは爽彩さんに、死にたいほど恐れられ、忌み嫌われていたということになる。
こうした現実を突き付けられて、彼らは今どんな気分だろうか。
このまま放置して、反省の機会も与えないとなると、彼らのメンタルの方も早晩崩壊するだろう。
『加害者にも将来がある』ということであれば、きちんとケリをつけて、カウンセリングなどの措置を講じるべきであろう。
加害者が断罪されなければ、最早ネット民は満足しないだろう。法的に決着が付かないとなると、超法規的な手段に走る者も出てこないとも限らない。
今は日本中から集中砲火を浴びている状態なので、周囲に壁を築いている状態である。自己愛性PDであれば、その壁は人一倍強固になる。
優秀なカウンセラーであれば、彼らの心の壁を取り除き、真相に迫ることも可能であろう。
九月には、週刊文春編集部による書籍が発売になるという。真相が明らかになることを期待したい。
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