6.家族会議1
「おはようございます、父様、兄様達」
「「「おはよう、アリー」」」
朝から眼福、眼福。
久々のグレインビル一家全員での食事にうはうはだ。
斜め前には金髪赤目で42才には見えない凛々しい面差しのグレインビル領主である
目の前には19才と若いながらも王宮魔術師団副団長となった金髪翡翠色の目をした優しげな上の
隣は白金髪赤目の凛々しい下の義兄、レイヤード。
家族揃っての食事の定位置だ。
(グレインビル家の顔面偏差値ハンパない)
ちなみに僕は義両親にはない白銀髪に紫暗のタレ目。
顔面偏差値は負けてないはずだけど、顔の印象は上の
まぁ養女だからね。
白金髪翡翠色の目をした優しげな美女で、バルトス兄様がその面差しを継いでいる。
「アリー、昨日のお茶会は楽しめたかい?」
「はい、料理も美味しかったし同年代の方とも少しだけお話ししたよ。
バルトス兄様お久しぶりなので、食事終わったらぎゅーしてね」
「····ぐっ、俺の妹が天使すぎる」
いつもは王宮の寮で生活するバルトス義兄様にニコニコと答える。
優しい面差しのバルトス義兄様が俺とか、こっちがギャップ萌えだよ。
「そうだね、たくさん食べてたみたいだね。
後で私ともぎゅーしよう、アリー」
「はい、ケーキが特に絶品でとっても美味しかったよ。
もちろんぎゅーしよ? 父様」
「もちろん僕ともするよね、アリー」
「レイヤード兄様は昨日したよ」
「····まだむくれてるアリーも可愛いよ」
昨夜のレイヤード義兄様より笑顔怖いんだけど。
あれ、よく見たら義兄様達も目が笑ってないなぁ。
レイヤード義兄様にはネックレスとチクられた恨みで意地悪したけど、目尻の涙に免じてぎゅーしてあげよう。
「アリー、私達は皆午後から出るから食事の後はゆっくりお茶にしようか」
「····はい」
うーん、養父様の優しげな声が地獄の鬼のような声に聞こえたのは何故だろう····。
え、どこからどこまでを録画してたの。
あっちの世界のフードファイターを仮想敵にして1人ファイトしてたのバレた?!
3人は上級魔法と言われる転移魔法が使えるからいつでも帰宅できる。
普段王宮と学園の寮でそれぞれ生活してる義兄様達が食卓にいた時点でブルグル兄妹との一件は周知されたのがわかったけど、自分の言動見られてると思うと色々恥ずかしい。
食事が終わって皆で移動する。
僕はじゃんけんで勝利したバルトス義兄様に抱っこされて移動した。
父様もだけど、2人は身長が190超えている。
目線がいつもの2倍の高さになるから縦抱っこは密かに怖くて首にぎゅーっとしがみつく。
レイヤード義兄様もそのうちこうなるんだろうなぁ。
そうそう、凛々しい顔の2人に睨まれてもバルトス義兄様は上機嫌だったよ。
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