第32話 家臣
食事を終えるとバルシュがオレを呼び止めた
「ダイ、この後私の部屋に来れるか?」
「はい、父様」
と返事をする
マヨネーズはおいしいと言ってくれてたし、
何の話だろう
バルシュの後ろをついていくと
バルシュの書斎の前にだれか立っていた。
腰に剣を携えた男は
年は30歳前後
きいな金髪にエメラルドグリーンの目
筋肉質なのが服の上からもわかるほどの体格。
きれいな姿勢はその立ち姿だけで
武術に長けている者だと分かった。
「すまんな、待たせたか」
とバルシュが一声言うと
「いえ、バルシュ様 時間通りですよ」
と笑顔で答える男
「父様、こちらの方は?」
とバルシュに問うと
「ダイは初めて会うのだな。
まぁ紹介も部屋の中でしよう」
バルシュは部屋の扉を開けて中にオレと男を中に入れた。
「まずはダイ、この男は私の家臣の1人でレオナンドだ
主に軍務を取り仕切っている。」
「お初にお目にかかりますダイ様
レオナンドと申します。以後よろしくお願いいたします。」
眩しいほどの笑顔でオレを見るレオナンドをみて
この男はモテる。そう確信した。
「ダイ・トランザイル 5歳です。
よろしくお願いいたします。」
「ダイ、レオナンドはフレットとジョージに武術の訓練をつけてもらっている。
ダイの訓練もレオナンドにやってもらいたいと思っている」
「光栄ですバルシュ様」
とても嬉しそうにレオナンドは答える
「どうだ、ダイ。レオナンドに事情を説明し協力してもらおうと
思っているのだが、話しても良いか?」
「はい、私はレオナンドさんにお会いして間もないですが
父様が信用されている方なので私も信頼できる方だと思います。」
レオナンドからは嫌な感じがしない。
これもゴロウのおかげなのか
レオナンドと会った時の第一印象で何となく
悪い奴じゃないことは分かった。
「うむ、レオナンド、ダイの適正職業はテイマーなのだが
ただのテイマーではない・・・」
「と、申されますと・・・」
ゴクリッとレオナンドが唾をのみ込む音が聞こえた
「ダイの従魔は ドラゴンなのだ・・・」
「ドラゴンとは ・・・あの?伝説の・・・ドラゴンですか?」
「あぁ」
「バルシュ様、お待ちください、 本当ですか?
いえ、バルシュ様が嘘をつくなどとは思っておりません。
ですが、 ドラゴンとは・・・え?」
メチャメチャ動揺している
「ダイ、悪いがゴロウを連れてきてくれるか?
その間にダイの身体強化の事も話しておこう・・・」
「はい、父様」
そうだよな、百聞は一見に如かずのシチュエーション
そんなことを考えながらオレは一度部屋を出た。
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