第29話 嬉しい電話

 数年前、中学生に英語を教えたことがありました。

 約二年、一生懸命やったつもりですが第一志望の高校は不合格。

 申し訳なくて、思い出すのが辛かったったです。


 ところが昨日、その話をもってきてくれた方からお電話が。

 今度は前の彼の従妹さんの英語に問題が。

 教えtもらえないかとのこと。

 前に教えた彼が、あの先生がいいよ、と推薦してくれたそうです。

 英語を好きになってくれるといいな、と、できる限りのことをしたけど、しょせん素人ですから。

 英検3級は、問題の対策を調べて教えたところ、しっかり点が取れて受かったのですけど。

 英語は楽しいよ、中学の文法と単語をしっかり覚えれば英会話にも不自由しない、と強調したことは覚えています。


 今彼は二十歳、専門学校で国家試験に向けて頑張っているとのこと、高校でも英語は好成績で、大学に行かないのかと惜しまれたそうですが、彼には子供の頃からの夢があるので。

 とにかく彼に評価されたのがうれしくて泣きそうでした。


 ただ、ご存知のように私は今、読み書きが不自由でご指導は無理です。残ながら、と辞退したものの、従妹さんが英語に対してどういう悩みをもってるのか聞いてみるだけでもいいかな、と、一度、お会いすることになりました。

 音読を聞けば、理解して読んでいるのか否かもわかりますし、少しでもお役に立ちたいです。

 あの頃使った参考書や問題集。もう処分しようと思っていた矢先でした。それらを抱えて行ってこようと思います。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る