心のリミッター

第290話 真面目が通用するのは学生まで

　真面目の言葉……

　良い意味で使われ、悪い意味で使われる事は少ない。

　だが、真面目の言葉が活きるのは、学生まで有る。

　大人になれば、真面目は当たり前となり、更には年代に応じた行動も求められる。

　幾ら規則正しい生活や、ルーティンをこなしていても、中年世代で未婚は人間的に問題が有ると見られる。

　結婚が出来る器や、結婚を出来るだけの精神が成長していないと、見られるからで有る。

　中年世代での未婚は、周囲から良い目線では見てもらえないだろう。

　幾ら真面目や、規則正しい生活をしていても、人に惹かれる物が無ければ、上辺の真面目で処理されてしまう。

　後『年代に応じた行動も求められる』と書き記したが、若い内の行動を中年世代に成っても、続けていては駄目で有る。

　生活様式も、年齢に応じた生活へシフトして行かなければ成らない。

　極端な話。若い内の貧乏生活は良いが、中年世代になっての貧乏生活は完全に駄目で有る。

　自分が望んで居れば別で有るが、年代に応じた生活をしないと、小馬鹿にされることは有っても、賛美されることは無いだろう。

　趣味も同じだ。

　インドアの趣味はやはり、交流が乏しくなる。

　やはり、アウトドアの趣味を持たないと、直接的な出会いは生まれないし、コミュニケーション能力も高まらない。

　学生の間は、真面目に勉強するのが大事で有るが、大人になってからは仕事や勉強より、外で遊ぶことも非常に大事となる……

　☆

　人間は必ず老いる……

　老いた時。周りに誰が居てくれるかが、非常に大事で有る。

　SNSの住民でも問題ないと言いたいが、必ず助けてくれる保証は無い。

　それを真剣に理解したら『真面目がなんだ！』に成ってしまう……

　真面目に仕事しても薄給（はっきゅう）では意味が無いし、規則正しい生活をしていても、未婚では真の大人扱いをしてくれない……

　面白いことに『未婚＝未熟な大人』で、既婚者達は見るからだ。

　晩婚化の時代で有るが、やはり若い内に結婚はしておくべきだろう？

　大人の真面目は当たり前で有り、その次が常に求められている。

　出来た人間は必ずと言って良いほど、家庭を持っており、更に裕福で有って、人望も有る。

　独りよがりのルーティンで、己を美化するのは間違いで有る……