第263話 樽の中のぶどう酒

 お偉いさんがその任から離れる時。式を祝う為に、みんなで“ぶどう酒”を飲んで乾杯することに成った。

 その、お祝いに飲む時のぶどう酒は、みんなの持ち寄りで決まり、その会場と成る場所に空樽が置かれた。


 みんなは、自宅から“ぶどう酒”を持ち寄り、その空樽の中に注いでいった。

 そして……その空樽は段々と、ぶどう酒に満たされていった……


 ……


 そして、遂にその日がやって来て、ささやかな離任式の後。

 みんなでぶどう酒を飲んで、式を祝うピークを迎えた。


『ぺっ、ぺっ。何だこれは!!』

『ぶどう酒ではなく、ほぼ水では無いか!!!』


 だが……樽の中のぶどう酒は、ぶどう酒では無く“水”で有った。

 みんな、“ぶどう酒”だと思って飲んでいるから大仰天で有る!!


 みんなは……樽に“ぶどう酒”入れずに、“水”を入れていたので有る!!

 自分さえ良ければ良い、俺1人ならバレることは無いだろうと考え、ぶどう酒を入れる樽に水を入れていた……


 正直言って、飲めた物では無いだろう。

 その所為で、離任式は後味が悪いまま終わってしまうし、お偉いさんも華の舞台を台無しにされてしまったので、不憫としか言いようがない……


 ☆


 ……この、お話を知らない人は居ないだろう。

 凄く、有名なお話しで有る。


 このお話しは『ズルはいけないよ!』や『自分勝手なことをしない!!』を言いたいのだが、私は別の目線で見てしまう。


 それは……お偉いさんに、人望が無かったことで有る。

 お偉いさんに人望が無いから、みんなは樽にぶどう酒では無く“水”を入れた。


 みんなの数をもし100人だとしても、1人や2人がぶどう酒代わりに水を入れても、味の変化は殆ど無い……

 だが、それが50人以上と成って来ると、もはや“ぶどう酒”とは言い切れない飲み物に成ってしまう。


 それだけ、お偉いさんに敵意を持っている人や、信頼していなかった人が居たから、めでたい席でのぶどう酒が、水に成ってしまった!//////

 私は、その様な目線で見ていた……


 ☆


 私の作品も同じで有る。

 みんな、口では良い事を言うが、評価や本当の応援はしてくれない……


 口だけで有る。

 SNSで宣伝をしても、❤を付けてお仕舞で有ったり、ブックマークはするけど、その後は読まないで有る。


 更に酷いのは相互支援なのに、相互支援をしてくれないことで有る!

 私は、評価の貰い逃げを以前から指摘していたが、最近、それが更に酷くなっている気がする。


 相互支援で、相互の支援が出来ないのに参加するなよと言いたい!

 好き嫌いは当然有るだろうが、ガン無視だけは止めてくれ!!


 後一番困るのは、支援外の支援をされることで有る。

 私は、○が欲しくて相互支援をしているに、△を貰っても意味が無い。


 △の価値が無いとは言い切れないが、私は○が欲しいので有る!

 それだったら、無視された方がよっぽどマシで有る!?


 と、まぁ……こんな事を書き記しているから、私には人望が無いのだろうな!

 最近、更に閲覧者は減っているし、小説を書く為にキーボードを叩く日も、近い内に終わりを迎えるだろう……


 私も、本物の“ぶどう酒”が飲みたい!!

 偽りの言葉や、明後日の支援はノーサンキューで有る!///

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