ム ~いのちの見た夢~

ウゾガムゾル

第1章 ある大学生の夢

1. What Remains?

聴こえる。

遠くで地面を揺らす、小さな音が。


聴こえる。

何かを喰らい尽くす、怪物の声が。


いつまで生きているんだい?

そんなささやきが、聞こえたような気がした。


人は、その間際に何を思う?

運命に抗おうとする者、

したかったことを浮かべながら、

そうでない者を羨む者もいるだろう。

だが結局は、苦しむことに違いはない。


大きくなる。

足音と、そして、叫び声。


振動が伝わってくる。

もう「それ」は目の前にいた。


それは、何を喰らい尽くす?


喰われるのは何?


喰われるのは


私の心





その後は、いったい何が残る?

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