第一王子ルチア様
お城に帰ると
「アマンダ、アリスお帰り。入学おめでとう」
にっこり笑顔のルチア様に迎えられました。
ルチア様は、この国の第一王子で整った顔立ちをしている美青年です。
「お兄様ありがとう♪」
「ルチア様ありがとうございます」
「アリス、昔みたいにルチアでいいって何度も言ってるのに・・・」
そんな寂しそうな顔されても困るよ。
「あなたは第一王子なのですよ。呼び捨てなんて出来ません」
「僕は全然気にしないし、敬語使われるのもショックなんだよ」
そこは気にするところでしょ・・・。
いや!気にしないといけないと思う。
「昔とは違うんです。理解して下さい」
なんで泣きそうになってるの?
「アリスが冷たすぎる・・・僕は昔からアリスが大好きなのに」
なぜかルチア様に抱きしめられている・・・。
また、はじまったよ。
昔からアリス大好きと言ってくるんだよね・・・ルチア様。
たぶんペットかなにかだと思ってるんじゃないかしら?
「アリス好きだよ」
「お兄様は昔からアリスが好きよね。アリスが困ってるから、その辺にしてあげて」
「はぁ、離したくないけどしょうがない。アリスまたね」
「アリスも大変ね。お兄様に好かれて」
アマンダ様が笑っている。
なにが面白いの?
「ペットだと思われてそうで」
「アリスなに言ってるのよ。女の子として好きなのよ」
「うーん、私にはよくわからないわ・・・だって私メイドですよ?」
「たまたま好きになった子がメイドだったって話でしょう」
「よくわからないです・・・」
「今でもずっとアリスが好きで諦められないのよ。お兄様は・・・。ちゃんと考えてあげてね」
「わかりました」
でも、アマンダ様
実は私・・・好きな人がいるんです。
伝える勇気もないけれど・・・。
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