100話目
何考えてるのかな
楽しげに遊ぶ飼い犬を見て思った。
眩しいほどの笑顔を向けられた。
悩みなんて無いような表情をしてる。
僕は何もかもに悩んでいるのに。
ふと、ボールが僕の元に転がってきた。
それを拾って、僕は向こうへ投げてやる。
健気にもこいつは走って追いかける。
そんな犬に、少年の僕を重ねた。
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